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第11回西脇市サムホール大賞展

第11回西脇市サムホール大賞展で入選作「地球を救う方法を考える之図」が展示されます。

西脇市岡之山美術館
2017年10月29日(日)~12月3日(日)
10:00~17:00(入館16:30まで) ※最終日は15:00まで
休館日 月曜日
入館料は無料です










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地球を救う方法を考える之図


キャンバスにオイルパステル
15.8×22.7cm










スイカ


キャンバスにオイルパステル
27.3×22cm









星たちの息子(エリック・サティの同名曲より)


キャンバスにオイルパステル
116.7×116.7cm









一世紀の時間と瞬間の時間(エリック・サティの同名曲より)


紙にオイルパステル
31.8×40.9cm
 
  一世紀の時間と瞬間の時間


Ⅰ. 有毒な障害物

 ウイリアム・グラント・プルモット閣下に、喜んでこの選集を捧げる。これまでに私を驚かせた人物は二人いる:それはルイ11世とウイリアム閣下である。前者は奇妙なまでに善良であったがゆえに、後者は常に不動であったがためである。
ここでルイ11世とウイリアム・グラント・プルモット閣下の名前を口にできるのは、私にとって非常に光栄なことである。

世界のこの広い部分には、たった一人の人間しか住んでいない:一人の黒人である。
彼は笑ってばかりいて、死にそうなほど退屈している。
数千年をへた老樹の影が9時17分をさしている。
すべての者へ。
演奏中に声を出してテキストを読んではならない。これを守れぬ者は、その不遜に対する私の正当な怒りをまぬかれないであろう。
以上、いかなる例外も認めない。

(時間)
聴きなさい。
ヒキガエルが互いの名前を呼び合っている。
(分)
もっとよく考えようと、黒人は右手で小脳をつかんだ。
手の指を広げて。
遠くからみると、まるで著名な生理学者のようである。
名も知れぬ4匹の蛇が、彼の自由を奪う。
苦悩と孤独が一緒になって、変形させてしまった制服のすそにぶらさがりつつ・・・・・。
河のほとりでは古いマングローヴの樹が、汚れを嫌ってその根をゆっくりと洗っている。


Ⅱ. かわたれ(正午の)

 太陽は朝早く、上機嫌で昇った。
普段より暑くなるだろう、
何故なら、時は先史時代だし、雲ゆきだってあやしい。
太陽は空の高みにいる;
けっこういいやつみたいだ。
でも、当てにするのはやめよう。
もしかしたら収穫物を焼いてしまうかも知れないし、ひどい一撃を加えるかも知れない―たとえば日射病などの。
納屋の裏では、牛が一匹、病気にかかりそうなほど食べている。


Ⅲ. 花崗岩質の狂乱

 古い見捨てられた古い村の大時計も、これまた、大胆な一撃を加えようとしている。
そう、13時を打とうとしているのだ。
ノアの洪水以前の雨が、塵のような雲から降ってくる;
嘲笑的な巨大な森は、互いに枝を引っ張り合い;
ごつごつした花崗岩が押し合いへし合いをしている。
どこにいれば場所ふさぎにならずにすむだろうかと・・・・・。
13時がいま告げられようとしているが、午後1時を代表するような顔つきで。
ああ!だがそれは少しも正当な時間ではない。









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