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じゃがいもベビー


キャンバスにオイルパステル
22.7×15.8cm









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ともだちと


キャンバスにオイルパステル
24.2×33.3cm









クモノス


キャンバスにオイルパステル
24.2×33.3cm









ガドルフの百合(宮沢賢治の同名童話より)


キャンバスにオイルパステル
22×27.2cm

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合が、十本ばかり息もつけない嵐の中に、その稲妻の八分一秒を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。
  それからたちまち闇が戻されて眩しい花の姿は消えましたので、ガドルフはせっかく一枚ぬれずに残ったフランのシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待っていました。
  間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃めいて、庭は幻燈のように青く浮び、雨の粒は美しい楕円形の粒になって宙に停まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋って立ちました。
 (おれの恋は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕けるなよ。)









鳥をとるやなぎ(宮沢賢治の同名童話より)


キャンバスにオイルパステル
22×27.2cm
 
向ふの楊の木から、まるでまるで百疋ばかりの百舌が、一ぺんに飛び立って、一かたまりになって北の方へかけて行くのです。その塊は波のやうにゆれて、ぎらきらする雲の下を行きましたが、俄かに向ふの五本目の大きな楊の上まで行くと、本当に磁石に吸ひ込まれたやうに、一ぺんにその中に落ち込みました。みんなその梢の中に入ってしばらくがあがあがあがあ鳴いてゐましたが、まもなくしいんとなってしまいました。








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