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ふしぎな白いしっぽ 8




 思わずしっぽにしがみつくと、みるみるうちにケンイチは空を上っていきました。
 下を見るともう地球が小さくなっています。
 
 そして気がつくと目の前には大きな大きなお月さまが見えるではありませんか。





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ふしぎな白いしっぽ 7



 大きな川が見えました。しっぽは川のほうへ続いています。
(川の中だったらもうだめだなぁ)とケンイチは考えました。
 川のすぐそばに来てみると、しっぽは川の中ではなくて宙にうかんでいるのでした。そして暗い空に向かって伸びていってその先はもうボーッと見えないのです。
 
 (ああ、これじゃもっとだめだ!)
 ケンイチはくやしくなってしっぽをつかんでゆすぶりました。
 そのとたんです。しっぽはグイッとケンイチを引っぱったのです。



ふしぎな白いしっぽ 6




 向こうから知らないおばさんがやってきました。
「あら、ぼうや。こんなおそいのに一人で何をしているの?お母さんは?」
「このしっぽがなんだか知りたいんだ」
「えっ、しっぽって?なんにもないわよ」
 おかしなことにおばさんには白いしっぽが見えないようです。

「大人をからかうんじゃありません。早くおうちに帰りなさい」とプリプリおこって行ってしまいました。
 ケンイチも早く帰らないとお母さんが心配していると思いましたが、あともう一分だけしたら帰ろうとしっぽのあとを追いました。




ふしぎな白いしっぽ 5

 
 
 ケンイチたちは町はずれまでやってきました。空もだんだんオレンジ色になってきました。
「ああ、ぼくもう帰らなくちゃ。おつかいたのまれてたんだ」とよっちゃんが言いました。
「ぼくだってあんまり遠くに行くとお母さんにしかられる」とヒロくんも言って二人は帰ってしまいました。
 
 空はいよいよむらさき色になります。三郎くんもたまらず、
「ごめん、ぼくも帰るね。明日しっぽのこと教えてねっ」とかけて行ってしまいました。
 ケンイチはとても心細くなりましたが、もう少しだけしっぽを追いかけることにしました。


ふしぎな白いしっぽ 4



 ケンイチは公園を出てからもしっぽをたどって歩いていきました。しばらくすると男の子に会いました。
「やあ、ケンちゃん。どこ行くの?」
「ああ、三郎くん、このしっぽを追いかけてるんだ」
 二人はいっしよに追いかけることにしました。
 またしばらくすると、よっちゃんやヒロくんにも出会いました。みんなでぞろぞろ歩きます。

「ねえ、これはいったいなんのしっぽだろうねぇ?」
「あんまり長いからヘビみたいだけど、ふさふさしてるからちがうね」
「きっと見たことない動物だよ」
「あっ、もしかしたらカイジュウかもしれないよ」
「それはこわいねぇ。でも見てみたいな」
「うん、ぼくたちでぜったい見つけようね」

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