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ふしぎな白いしっぽ 6




 向こうから知らないおばさんがやってきました。
「あら、ぼうや。こんなおそいのに一人で何をしているの?お母さんは?」
「このしっぽがなんだか知りたいんだ」
「えっ、しっぽって?なんにもないわよ」
 おかしなことにおばさんには白いしっぽが見えないようです。

「大人をからかうんじゃありません。早くおうちに帰りなさい」とプリプリおこって行ってしまいました。
 ケンイチも早く帰らないとお母さんが心配していると思いましたが、あともう一分だけしたら帰ろうとしっぽのあとを追いました。




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ふしぎな白いしっぽ 5

 
 
 ケンイチたちは町はずれまでやってきました。空もだんだんオレンジ色になってきました。
「ああ、ぼくもう帰らなくちゃ。おつかいたのまれてたんだ」とよっちゃんが言いました。
「ぼくだってあんまり遠くに行くとお母さんにしかられる」とヒロくんも言って二人は帰ってしまいました。
 
 空はいよいよむらさき色になります。三郎くんもたまらず、
「ごめん、ぼくも帰るね。明日しっぽのこと教えてねっ」とかけて行ってしまいました。
 ケンイチはとても心細くなりましたが、もう少しだけしっぽを追いかけることにしました。


ふしぎな白いしっぽ 4



 ケンイチは公園を出てからもしっぽをたどって歩いていきました。しばらくすると男の子に会いました。
「やあ、ケンちゃん。どこ行くの?」
「ああ、三郎くん、このしっぽを追いかけてるんだ」
 二人はいっしよに追いかけることにしました。
 またしばらくすると、よっちゃんやヒロくんにも出会いました。みんなでぞろぞろ歩きます。

「ねえ、これはいったいなんのしっぽだろうねぇ?」
「あんまり長いからヘビみたいだけど、ふさふさしてるからちがうね」
「きっと見たことない動物だよ」
「あっ、もしかしたらカイジュウかもしれないよ」
「それはこわいねぇ。でも見てみたいな」
「うん、ぼくたちでぜったい見つけようね」

ふしぎな白いしっぽ 3

 
 
 しっぽは公園のトンネル山の穴の一つに続いていました。
 ケンイチはトンネルの中を右に行ったり左に行ったり上ったり下ったりぐるぐるまわりましたが、結局しっぽはまた別の穴から出てまだまだ長く続いているのでした。

ふしぎな白いしっぽ 2



 ある晴れた日のことです。
 ケンイチが公園の横を通りかかると、草むらから何か白いものがとび出しているが見えました。それは犬か猫のしっぽのようでした。そっとさわってみるとビクッとたしかに動いたのです。草むらの中をのぞいてみましたが暗くてよく分かりません。ケンイチは反対がわに行ってみました。
 するとなんとそのしっぽのようなものは、公園のまんなかのほうまでずっと伸びているではありませんか。
 ケンイチは(これはやっぱり何かのしっぽにちがいない)と思って白いしっぽを追いかけることにしました。

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