忍者ブログ

でおひでおの画室(旧)

絵たまに文
MENU

ENTRY NAVI

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ふしぎな白いしっぽ 11



 しっぽにそって進むとこんどは窓がありました。窓からは下のほうにがけをけずって作った町が見えます。
 ケンイチは町をしっぽといっしょに歩きましたが、ガランとしてもうだれにも会いませんでした。 
 ケンイチは急に心配になってきました。
(ここにはだれもいないし、それにぼくはおうちに帰れるんだろうか?)

 町をすぎるとまた石ころだらけの原っぱです。そしていつしか月を一周してしまいました。
 もと来たところにもどってみると、しっぽが地球に向かって伸びています。ケンイチはホッとしてしっぽにまたがりました。

PR

ふしぎな白いしっぽ 10



 ケンイチも岩の中に入ってみました。するとびっくり、中は大きな部屋になっています。うす暗い部屋の中は見たことのないきかいのようなものでいっぱいです。その時おくのほうから何か人の声が聞こえてきました。
 行ってみると、金色のかみの毛をした女の人が小さなきかいを動かしながらブツブツと一人で話しています。えいごの勉強をしているようでした。
 
 ケンイチは(えいごがしゃべれる人がえいごの勉強なんて変だなぁ)と思っていましたら、とつぜん女の人はケンイチのほうを見て聞いたことのない言葉を話しました。そしてまたすぐに勉強にもどってしまい、もう二度とケンイチのほうは見ませんでした。







ふしぎな白いしっぽ 9



 しっぽはケンイチを月にはこびました。
 宇宙には空気がないと聞いたことがありましたが、ふしぎなことにちゃんと息もできますし、そのうえ体もなんだか軽くなってケンイチはうれしくなりました。
 
 石ころだらけの月の上をスキップしながらしっぽを追いかけます。
 しばらく行くとしっぽは大きな岩のわれめの中に消えていきました。





ふしぎな白いしっぽ 8




 思わずしっぽにしがみつくと、みるみるうちにケンイチは空を上っていきました。
 下を見るともう地球が小さくなっています。
 
 そして気がつくと目の前には大きな大きなお月さまが見えるではありませんか。





ふしぎな白いしっぽ 7



 大きな川が見えました。しっぽは川のほうへ続いています。
(川の中だったらもうだめだなぁ)とケンイチは考えました。
 川のすぐそばに来てみると、しっぽは川の中ではなくて宙にうかんでいるのでした。そして暗い空に向かって伸びていってその先はもうボーッと見えないのです。
 
 (ああ、これじゃもっとだめだ!)
 ケンイチはくやしくなってしっぽをつかんでゆすぶりました。
 そのとたんです。しっぽはグイッとケンイチを引っぱったのです。



× CLOSE

カレンダー

02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

リンク

フリーエリア

最新TB

プロフィール

HN:
でおひでお
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

最古記事

(03/01)
(03/02)
(03/07)
(03/08)
(03/12)

P R

忍者画像RSS

× CLOSE

Copyright © でおひでおの画室(旧) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]