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ふしぎな白いしっぽ 16(おしまい)



 ケンイチはドキドキしながらそっとふたを開けました。
「あっ!」
 中はまっくらで何も見えません。しかたなくしっぽを引っぱることにしました。
 するととたんにケンイチは玉手箱の中にすいこまれて消えてしまいました。
 
 そのあとどうしたのかケンイチはよくおぼえていません。
 ただ気がついたら公園の横の道に立っていました。
 そしてお日さまもさんさんとかがやいていたのです。

(おしまい。でもはじめにもどるよ!)




  



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ふしぎな白いしっぽ 15



 長い時間がたってから、おと姫さまがやってきました。
「ケンイチさん、あなたのさがしていたものをさしあげましょう」
 
 それは玉手箱でした。
「開けていいんですよ」
(開けたらおじいさんになってしまうのかしら?)とケンイチはちょっと心配になりました。
 でもそれは白いしっぽが入った玉手箱だったのです。










ふしぎな白いしっぽ 14



 するとそこへ門からきれいな女の人が出てきて、
「ゆうかんなケンイチさん、よく来ましたね」と言って中に入れてくれました。
ケンイチは(なんでぼくの名前を知っているんだろう?)と思いながら女の人についていきました。
門をくぐると大変りっぱなたてものが見えました。
(あっ、これ見たことがある。そうだ、りゅうぐうじょうだ!お話で読んだことがあるぞ。この人はおと姫さまにちがいない)

 りゅうぐうじょうに入るとおと姫さまは、
「さあ、ケンイチさん、じゅんびができるまでゆっくり楽しんでくださいね」と言っていなくなりました。
 そのかわりにたくさんのごちそうがはこばれて、すてきなおどりや音楽がはじまったのです。でもおと姫さまのほかはみんなお魚の顔をしているのでした。






ふしぎな白いしっぽ 13



 ケンイチはおぼれてしまうと思いましたが、月の時と同じように海の中でもちゃんと息ができるのでした。
 それに海の底につくとどういうわけかうっすら明るいのです。よく見るとあちこちにランプのようなあかりがゆらゆらしていました。
 あかりをたよりに歩いていると大きな門があらわれて、しっぽは門の下から中に入っていきます。

「だれだ。ここはお前のようなものが来るところではないぞ」
 お魚の顔をした門ばんの大男が言いました。
「ぼくはしっぽをつかまえにきたんだ」
「何?しっぽ?わしのしっぽをバカにするのか!」とブリブリおこりました。
 大男にも白いしっぽが見えないようでした。






ふしぎな白いしっぽ 12



 ぐんぐんぐんぐん地球に近づきます。地球はもうすっかり夜になっていました。
 (ああ、うれしいな。やっと帰れるぞ)
 
 そう思ったのもつかのま、しっぽはザブンとまっくらな海にとびこみました。







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