紙にオイルパステル
24,2×33,3cm
なまこの胎児(「ひからびた胎児」から)
無知な者たちは、ナマコを〈海のきゅうり〉と呼ぶ。
ナマコは大抵、石や岩の塊の上に這い登る。
この海の動物は、猫のようにゴロゴロと喉を鳴らし、おまけに、気味の悪い絹糸のようなものを吐く。
光の作用はナマコを不快にするらしい。
サン・マロの入江で、私は一匹のナマコを観察した。
朝の外出
雨が降っている
太陽は霧の中だ
けっこう寒い
いいよ
かすかなゴロゴロの唸り
何ときれいな岸壁!
生きているのは楽しい
歯が痛むナイチンゲールのように
夕暮れの帰宅。
雨が降っている。
太陽はもうそこにない
太陽が決して戻って来ないとすれば、
けっこう寒い
いいよ
からかうような、かすかなごろ゛ころの唸り
すごくきれいな岩!粘りつく岸壁だった!
苔の新芽よ、笑わせないでくれ:
くすぐったいから。
たばこは持っていない。
幸いにも私はたばこを吸わないのだ
最善を尽くして